《MUMEI》

それから‥

ヤバそうな部屋をいくつか回って──‥

やっと魔女の家から出て来た。

「面白かったなぁ」

「ょ‥良かったね‥」

あたしは‥

かなりビクビクだったけど‥。

「さぁて──じゃあそろそろ行きますか」

「どこに?」

「さぁ、どこだと思う?」

「いきなりクイズですか‥」

「正解したらクレープ奢ってやるよ」

「ぇ」

マジで?

「うーん‥」

何だろなぁ‥。

‥思い付かない‥。

「‥‥‥‥‥‥?」

そういえば先生──‥

高いとこがどうとか言ってたっけ‥。

「‥観覧車?」

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