《MUMEI》
極秘会議
「はぁ?ちょっとまてよ!俺と同じようにってどういう意味だよ!」

石川兄弟が怒鳴る。

「3年前。校庭の桜の木の下に幽霊がいて、連れていかれそうになったんだ。そのときは実羽が助けてくれたけど。」

千秋はうつ向き加減で言った。

「昔流れたあの噂って本当だったんだ。」

マキは千秋の顔を見る。

壱は状況がわかってないらしく

「昔流れたあの噂って?」
とか言いながら、紺に助けを求める。

「昔。この学校では自殺した1人の女の子が居た。自殺とは決まって居なかったけど、自殺しか考えられない死に方だったんだ。だから暗くなってから学校に行くと桜の木の下に女の子の幽霊がたっている。」

「っいう噂が流れたんだ!」

紺は一通り時の流れを説明した。


「じゃあ調べてみようぜ。」

壱はみんなの顔色をうかがった。

「そうだな。このままじゃ陸が危ない!」

千秋は石川兄弟とマキに向かって目で合図を送る。

石川兄弟はやる気だが、マキの顔はうかない。

「俺は行かないぞ。」

「えっ!何でだよ。」

「だぁって!・・・。」

「お前。恐いのか?」

「違うっ」

石川兄弟と千秋がからかうとマキは怒ってどこかにいった。

「今夜9時な。」

千秋は言った。

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