《MUMEI》

“よしっ!”


いざとなると
恥ずかしくて
思わず目を閉じた…。


手探りでズボンの
チャックを下ろす…。


“…ん?”


誰かの手が
私の手を掴んだ…。


“…え!?”


目を開けた私の後ろに渉。


私の手を掴んだまま
渉は言った。


『…向こうに行ってろ。』


『…渉。』


一瞬ホッとしたけど
渉が怒っているのではないかと不安になった…。


ジャーッッ!!


数分後、トイレの水の流れる音がした。


渉は黙ったまま

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