《MUMEI》

 
───…あの日、僕はいつものように───…




コツコツと冷たく響く自分の靴音が、彼等の靴音に掻き消された。


「ドロドロの靴で城に入るな。汚らわしい。
人間の分際で、土足で魔王陛下の城に上がるなど…… 礼儀を知らないのか?」


「敵に礼儀もクソもあるかよ! 悪いが、通らせてもらうぜ!」


…───あの時、もう少し警戒していれば───…


「あなたに手間取っている暇は無いんですよ!」


…───勇者の仲間の1人が法術使いだったんだ。

それも強力な法術を使えると、僕は気づいていた。

なのに僕は、自分の魔力が上回っていると安易に確信し、なめてかかってしまった───…

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