《MUMEI》

先生の涙って‥

初めて見たかも‥。

「───────」

「どうした?」

「ううん、な‥何でもない。──そろそろ帰ろっか」

「ぁぁ──そうだな。よしっ、じゃあ家まで‥」

「ぇ、大丈夫だから別に──‥」

「いや、そういう訳にはいかないな」

「な‥何で?」

「俺の彼女だしな」

「!?」

「だろっ?」

「‥‥‥う、ん‥」

‥眩しい‥。

「──ほら」

「ぇ」

ぁ‥、

手‥?

「───────」

あったかい‥。

ていうか、

熱いかも‥。

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