《MUMEI》

明るい声で
いつもの笑顔で
萌は俺に
聞いてきた。

…どゆこと?

嫉妬とかは?

何でそんな?

ここでも
天然っぷりを
見せつけ?



「可愛い子〜!!
転校生〜?」



ノコノコと
教室に入ってくる萌。


何でか分からないけど
何故か俺が
イライラしてきた。


…腕組まれてんだぞ?

…かるく、
イチャイチャ
してただろ?


友達?は?



「…優也くん、
だから、
誰なの、この子」


「あ、
私は如月萌って
いうの〜♪
よろしくね」


「萌ちゃん?
可愛い名前!
あたし、莉愛!
よろしくねんっ」



勝手に
仲良くなっていく
莉愛と萌。


俺のイライラを
察知したのか、
近くにいた透は
俺の腕を引っ張って
廊下に出た。








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