《MUMEI》
「すっかり暗くなっちゃったね──」

「まぁ、たまにはいいんじゃないか？」

「うん──そだね」

楽しかったし。

「ぁ、もう来週から夏休みじゃん」

「おー、そうだそうだ、忘れてたけど」

「それは忘れちゃダメっしょ──」

「ぁ‥はは、悪い悪い‥。そうだ──‥お前さ、七不思議って興味あるか？」

「七不思議‥？」

「あの高校にはな、昔から伝わる七不思議が──」

「ぅわああッ、ちょ‥っと待って」

「ん？」

「あたしそんなの聞いた事ないけど‥」

「ぇ、知らなかったのか？」

「う、ん‥」

知らなかった‥

全っ然‥。

前へ |次へ
作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する
携帯小説の
無銘文庫