《MUMEI》

「うっわ‥」

夕暮れ時の学校って‥

マジでヤバそう‥。

「ようっ」

「ぅわああッ!?」

「ぁ‥悪い、俺だ、俺」

「‥せ‥先生‥」

マジでビクったんだけど今‥。

「てか、いいの‥? 鍵とか勝手に持ち出して‥」

「大丈夫だって」

「〜〜〜〜〜〜‥」

「取りあえず、夜までまだ時間あるし──どっか空き教室にでもいるか」

「先生‥、あのさぁ‥」

「怖いか?」

「ぅっ‥」

何か、

ちょっと悔しいかも‥。

「こっ‥怖くなんか‥」

怖くなんか‥

ない‥

はず‥。

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