《MUMEI》

無理矢理先生を引っ張って、

体育館から出た。

ていうか、

マジで先生何も聞こえなかったみたい‥。

空耳‥

だったのかな‥。

「佐原、大丈夫か? 青ざめた顔して──」

「たぶん、ね‥」

「本当に聞こえたのか?」

「‥聞こえた」

「おかしいなぁ‥」

そう呟いてから、

「じゃあ次は‥っと」

先生はまだ肝試しを続行しようとしてる。

「ま、まだ行くの? 次‥」

「一応、六つまでは聞いてるしな」

「〜〜〜〜〜〜‥」

何か、

もう足すくんでダメなんだけど‥。

「ゎ‥ッ!?」

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