《MUMEI》

「私、思い出したわ。
貴方と病院以外でも会ったことがある。」

「―――――え?」
樹が振り向いた頃には美穂の姿は消えていた。







「俺が知る訳無いだろう。
そういう下らねぇ話ばかりしてばかりだと
口では言えないような事するぞ?」

「マジで止めて。」
アヅサに聞いても無駄か。

「それより、ムラムラしてないの?」
それよりって……。アヅサは本能に正直過ぎる。

「してないしてない、これからバイトだから。」


「サボれよ。命令。」
……聞こえないフリ。

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