《MUMEI》 「どうしたの、楓?」 楓はじっと私を睨みつけた。 「……じゃない…。」 楓は何かを言ったが聞き取れなかった。 「えっ?何?」 「雫は…ただのクラスメートなんかじゃないっ!!」 楓は大声で、私に怒鳴りつけた。 「ずっと、ずっと昔からの…私の大切な友達よ!!」 「雫のこと何にも知らないくせに、エラソーなこと言わないでよっ!!」 『大切な友達』… 楓がここまでキレるほどの『友達』… じゃあ… 私は? 前へ |次へ |
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