《MUMEI》

「佐原、何か針金とか持ってないか?」

「い、や、持ってない‥」

持ってた方が凄い‥。

「何とかして開かないもんかなぁ」

「止めといた方がいいって‥絶対‥」

「でも気になるしなぁ」

「ほ‥ほら、そろそろお開きに‥」

「──ぁ、もう遅いんだなぁ」

「だから帰ろうよ‥」

「んー‥、そうだな」

やっと、

先生は扉から離れた。

「‥ん?」

「ぇ、何‥!?」

「いや、開かないんだよなぁ──」

「はいッ!?」

ど‥

どういう事デスカ‥?

「ってかマジで開かないし‥」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫