《MUMEI》
先生と一夜
閉じ込められてから、

1時間‥。

「〜〜〜〜〜〜‥」

全然開かない‥。

「そんなに慌てるなって。な?」

「だってもしこのまま開かなくて校長先生に見つかったりしたら──」

「朝がくれば開くかも知れないしさ」

「呑気だなぁ‥」

「一応それが俺の長所だからな──」

「長所‥」

なるほど‥。

「さて──寝るかな」

「ぇ、もう寝るの?」

「お前は眠くないのか?」

「だってまだ9時じゃん」

「そうだよなぁ、でも──」

「ねぇ?」

「ん‥?」

「肩借りていい‥?」

「ぇ」

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