《MUMEI》 「いててっ、叩くなって」 「だったら早く放しなさいーッ」 「嫌なら放してやってもいいけど?」 「‥‥‥‥‥‥‥」 那加は、 途端に暴れるのを止めた。 「‥や‥やじゃなかったら何だっていうの‥?」 赤くなって、 那加は首を回して俺の方をを振り向く。 「何よ、何笑ってるのよ」 「だったら放さなくてもいいだろ?」 そう訊いたら。 「なッ‥冗談じゃないわよっ、ぁ‥あたしはっ、あたしは‥」 途端に慌てふためく那加。 可愛い、 と思う。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |