《MUMEI》

「‥‥‥、!?」

「おっ、起きた起きた」

「何してんのっ!? ってか何見てんの!?」

「いやー、なかなか起きないからどうしたかと思ってさ」

「だからって‥ガ‥ガン見する事ないのに‥」

「ついなぁ、誘惑に駆られて──」

「な‥ッ」

誘惑って‥

何‥?

「っと、扉開くかなぁ‥」

「どう‥?」

「ぉ、開いた──」

「良かったぁ‥」

「何だったんだろなぁ、夜のは──」

「やっぱ‥オバケ‥?」

「かもな──」

「‥ぅぅ‥否定して欲しかった‥」

「ぇ、そうだったのか‥? 悪い悪い──」

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