《MUMEI》

「何だか今朝より顔色いいみたいね──」




ホッペタを赤らめたの顔が、

血色がいいみたいに見えたんだろう。





佳代子さんはそう言って、

ニッコリ笑った。





「恋っていいわよね〜」

「!?」





那加の顔が、

真っ赤になった。





「ななな何言ってるのよっ、全然そんなんじゃないんだからっ」





そんなに全否定しなくても‥

と思ったけど、

逆に──

何だか嬉しい気もした。





「あら、そういえばひまわりちゃんは?」

「‥‥‥ぁ」





忘れてた‥。





ひまわりが脱走していた事を‥

すっかり──‥。

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