《MUMEI》

「私も手伝いましょっか?」

「ぇ」





予想外の反応に、

一瞬きょとんとなった。





「でも──俺がちゃんと監視してなかったからな訳ですし‥」

「私、昔ハムスター飼ってた事あるから──もしかしたらお役に立てるかも」

「いいんですか?」

「ええ、勿論」





佳代子さんは早速、

あちこち調べ始めた。





「この部屋からは出てないのよね?」

「ハイ‥」

「じゃあたぶん──花瓶の中とかじゃないかしら」

「花瓶の中‥?」

「小動物って、狭い所が好きみたいだから──」

「狭いとこ‥ですか」





だとしたら──。

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