《MUMEI》
先生と夏祭
肝試しから4日。

あたしは

先生と2人で神社に向かってる。

「お、何かもう始まってるみたいだなぁ」

賑やかなお囃子に、

先生は早くもノって来た。

「ん?」

「ぇ」

お腹鳴ったのバレた‥?

「屋台みて回るか。なっ」

「ぁ‥うん」

こういう時に限ってお腹空くんだよね‥。

「さぁて、どこから行くかな」

「わたあめないかな」

「っと──‥あ、あっちにあるぞ、ほら」

先生はわたあめの屋台を見つけるなり、

早速あたしを連れて行く。

「っと、一つでいいか?」

「ぇ、先生は食べないの?」

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