《MUMEI》
大切な恋人
ひまわりが見つかって、

やっと少し落ち着いた。





「ひまちゃん良かったね──」

「?」

「ケガとか、してなくて」

「ぁぁ。‥で、那加」

「ん‥?」

「俺も好きだからな、那加の事」

「ぇ」

「ずっと前から──」

「な‥何言って‥」

「たぶん、幼稚園位の時から──ずっと」

「嘘!?」

「ほんと」

「す‥好きなんて‥言わなかったじゃない」

「ぃゃ、今まではなかなか──自分でもよく分からなかったし」

「〜〜〜〜〜〜‥」

「姫サマ」

「ぇ」





目を見開く那加の足元に、

俺は跪いた。





「お付き合いして‥頂けますか?」

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