《MUMEI》

先生と、

詠子さんと、

詩織さん、

春日井家3人と一緒に、

花火を見てる。

何か、

ちょっと不思議かも。

「──千代子ちゃん、先生になりたいんですよね」

「ぇ」

「兄が嬉しそうに話してたんです、この前──」

「そ、そうなんですか‥」

先生‥

喋り過ぎじゃない‥?

「頑張って下さいね」

「ぁ、ハイ‥ありがとうございます‥」

「千代子ちゃんなら──兄に負けない位に好かれる先生になれますよ」

「ぇ」

「だから──諦めないで進んで行って下さいね、千代子ちゃん」

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