《MUMEI》

「おい、那加?」





‥寝てる。





完全に熟睡‥。





と、

なると‥。





当分俺は、

ここを動けない訳だ‥。





「‥‥‥‥‥‥‥」





飲みかけのジュース。





降ってくる花びら。





眩しい木洩れ日。





‥何か、

俺まで眠たくなってきた。





「ひ‥なた‥」

「ぇ」





寝言か‥?





「──大丈夫だからな、那加」





お前は、

俺が守ってやるから。





俺が、

幸せにしてやるから。




だから安心して──

俺を頼りにして欲しい。

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