《MUMEI》 「ぇ、マジですか?」 詠子さんの勘によると、 最後にもう一発、 大花火が上がるらしい。 詠子さんが言うんだから、 間違いない。 「もう終わりかぁ‥早いな──‥」 「来年とかはみんなでやりたいよな」 「うん。ぁ‥打ち上げ花火とか出来るかな」 「おっ、やりたいよなぁ」 「私も賛成です」 「詠子さんは?」 「楽しそうだねぇ──」 「じゃあ打ち上げ花火実行確定だな」 先生が言って、 あたし達は同時に頷いた。 「ぁ、上がるみたいだぞ? 最後の一発──」 前へ |次へ |
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