《MUMEI》

「……久しぶり…だね」



振り返ると
其処にはずーっと
抱きしめたかった、
ただ1人の
大好きな彼女…。


…もう…

嫌われてるかもしれない。

俺のこと、
彼氏だなんて
思ってないかもしれない。


だけど、
だけど俺は…



「…萌……」


「優也くん━…」


「…ごめんな…」



今更、
そう思ってるよな、
きっと…。


いくら萌でも…

こんな俺は
許せないよな…?



「…1人で勝手に
イライラして…
意味不明だよな…」



萌の瞳が…
真っ直ぐみれない。


怖くて、
臆病な俺は
俯いたまんま。


どんな顔してんだろ…。


呆れてっ…











「…私も…ごめんね…」








━━━━━━は?









.

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