《MUMEI》

「………ホント…

お前は
何にも分かってない…」


「……え??」



今、うんざりした。

萌の
その性格に。

天然過ぎにも
程がある。



「……勝手に
そう思っとけ…

もうマジで
うんざり」


「…優也くん…?」


「…その性格…
いい加減直せよな」




もういい。

何を言っても
アイツには
伝わらない。

一緒にいても
意味がない。




泣きそうな萌を
公園に取り残し、
俺は立ち去った。








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