《MUMEI》

「──はぁ‥」





なかなか、

食べる気になれない。





「──はい」





佳代子さんは、

オニギリの包みを俺に手渡した。





「那加ちゃんの為にも、ちゃんと食べなきゃ。ね」





そう言われて、

やっと一口かじる。





そしたら途端に、

物凄く空腹だったのが分かった。





自分でも信じられない位の勢いでオニギリを平らげて、

野菜ジュースも一気に飲み干してしまった。





「ふぅ‥」





やっと、

お腹が落ち着いた。





こんなに空腹だったなんて、

全然思いもしなかった。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫