《MUMEI》 癒しの空間?その後、志貴が着ていた白衣を柊が着て宣伝に回り、客が戻ってきた。 というか、倍増した。 「は〜、疲れた」 「お疲れ」 やっと休憩になった俺と志貴。 そして 「あ〜、眩しい」 ゾンビの患者役・守 「だな〜」 客を追い回す医者役・拓磨 「よく寝た」 死体役・真司 … 衣装やメイクを落とし、集合した後、全員が真司をズルイと思った… 「あ、俺別行動な」 (長谷川か…) 走り去る真司を睨みながら、そう思った。 そして残った俺達は、癒しを求めて、頼のクラスに向かった。 (あんまり期待してないけどな) そんな気持ちで、俺は中に入った。 … その空間は、一言で言うと、まったりしていた。 来た客が、それぞれ、くつろいでいる。 そんな空間だった。 「祐也×2、膝枕? 耳かき? 肩揉み? 足裏?」 頼が接客メニュー片手に近寄ってきたが、俺は一言 「放置」 そう告げて、畳が敷かれた床に寝転び、目を閉じた。 ここは、『客の希望を叶える』方針らしく よく、眠れた。 前へ |次へ |
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