《MUMEI》

それから暫く、

佳代子さんと話をしていた。





佳代子さんは、

那加の担当なのに俺の話まで聞いてくれる。





相談に乗るのが、

好きらしい。





──でも、

昔は佳代子さんも、

那加みたいに辛い経験をしたらしい。





だから、

心に傷を受けた人の役に立つ仕事をしたい──

そう思ったんだと、

前に話してくれた。





凄い事だ。





辛い経験を、

プラスに持っていくのは‥

かなり大変な事だと思う。





俺だったら、

たぶん出来ない。





佳代子さんは、

凄い。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫