《MUMEI》
変化
オイラが自分の
右目の変化に気
付いたのは〜

目覚めてから暫く
しての事だった。


夜中に目覚めた時
右目だけはっきりと
物が見えた。


『なんだ?昼間と変
わらず見えるぞ!』


そして水鏡に映った
自分の顔を見て言葉
を失った…


…右目が金色…
青鬼と一緒だ…


その時〜オイラは
全てを悟った…


青鬼の眼帯の訳…
この金色の目の
持つ意味を…


何故か堪らなくなり
夢中で青鬼の名を呼
んだ…


『青鬼…どこじゃ?
青鬼ーッ、いや…

…優鬼?優鬼…』


繰り返し〜まるで
呪文のように…


優鬼は驚いたように
オイラの前に現れた


『耕作…何故その名を呼ぶのか?』

静かに問うた。

『夢で、青鬼はそう
呼ばれていたのじゃ』


『夢で…見たのか』


悲しげに呟いたまま
項垂れた。

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