《MUMEI》

一通り宿題を終えて、

少し休憩する事になった。

「ねぇ、先生」

「ん?」

「ごめんね、お昼の時──」

「気にするなって」

「───────」

「ジュースお代わりいるか?」

「ううん、もう十分──」

それより‥

帰りたいなぁ‥。

ここにいたくない訳じゃなくて、

何ていうか‥

心臓ヤバいし‥

またさっきみたいな事になっても恐いし‥。

「お、そうだ──」

「ぇ?」

「ちょっと待っててな」

「どこ行くの?」

「何かお菓子あったかもなぁって」

「‥お菓子‥?」

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