《MUMEI》

「──ひーなーたぁぁっ!」

「ぇ、‥!!」

「何ほっつき歩いてるのよーッ!!」

「なッ‥」





跳び蹴り‥っ!?





「ぇっ‥ちょ、待っ‥、!!」





妥協、

ゼロ‥。





「‥那加、本気で痛い‥降りてくれ頼むから‥」





まさか‥

跳び蹴りされて、

倒されて、

しかも背中に乗られる事になるとは思わなかった。





「姫サマ‥お願い致します、ど‥どうかお許し下サイ‥」

「〜〜〜〜〜〜‥」

「姫‥サマ‥?」





かなり‥

まずい状況かも知れない‥。





「‥何で独りにするのよ」

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