《MUMEI》 3.絶望3.絶望 安野 丈 が左手を上げて輝き出した時に今までグッタリと座り込んでいた小田 真理が突然!安野 丈 目掛けて走り出した! 安野 丈 と小田 真理は恋人が再会を果たしたかのように抱き合っているように見えた! でも違っていた… 小田 真理の手には、いつの間にかナイフが握られていた!… そのナイフは安野 丈 の体に深々と刺さっていた!… 安野 丈 は崩れるように倒れた!… エリートサラリーマン風の男「おいおい!コイツが、こんな簡単にやられるとは!?…俺達で片付けるぞ!」 と言って黒づくめの3人は銃を取り出した! それを見た轟刑部と牧刑事は銃を取り出し黒づくめの3人に銃を向けた! お互いに銃を向けたまま時が止まったかのように動かない!… いや、違う! 時が止まっているのだ! 誰も動かない…でも、その中で動ける人がいる!?… 女神だ!女神が時を止めたのだ! 女神は安野 丈 を外に出してから黒づくめの3人も外に連れ出し!轟刑部が持っているディスクをポケットから抜き取り! そして轟刑部と牧刑事を向かい合わせに立たせて、その真ん中に小田 真理を立たせて! 轟刑部と牧刑事の引き金を引いて外に出て行った! 一瞬、外が光った時に銃声が響いた… ボー然と佇む轟刑部と牧刑事… 何が起こったのか?…全く分からない様子だ! ただ轟刑部と牧刑事が向き合って銃を向けている…その間に小田 真理が血だらけで倒れている!… 牧刑事「おい!真理!真理!真理〜シッカリしろ!目を開けろ!」 牧刑事は倒れている小田 真理を抱き抱えて必死に叫んでいる… その叫びも虚しく響くだけ… 小田 真理は2発の銃弾を浴びて即死だった!… 牧刑事と小田 真理は男女の関係に有ったのだろう…牧刑事は大粒の涙を流して小田 真理を強く抱きしめて恥じらいもなく大声で泣いている… その姿を見ている轟刑部は物凄く遣り切れない気持ちと罪悪感でイッパイだった… しかし何が起こったのか?今でも理解が出来てない… 黒づくめの3人と銃を向き合っていたと思っていたが…黒づくめの3人など何処にも居なく…女神と安野 丈 の姿まで無い… ただ轟刑部と牧刑事が発砲して、その銃弾で小田 真理が死んだ… それだけが現実として残っている… 牧刑事「一体どーして?何が起こったんですか?なんで真理は死んだんですか?!」 轟刑部「分からん…俺にもサッパリ分からん…ただヤツ等が何かをしたんだろう…そうとしか俺には思えない!…ヤツ等は一体、何者なんだ?!」 牧刑事「私にも良く分かりません…ただ黒づくめの3人にディスクを絶対に渡すな!と指示を受けてるだけで…あの女神って名乗ってる女性は今日、初めて会ったのですから…所でディスクは?!」 轟刑部はハッとしてディスクを体中触って探した… しかし何処にも無い… 轟刑部「どーやら物凄くヤバイ連中と戦う事になったな!…」 牧刑事「私はディスクを取り戻して真理の敵を必ず討ちますよ!」 その目は今までの牧刑事の目では無かった! 命を捨てた目だった! それだけ覚悟を決めたのだろう! 轟刑部「ヤツ等のアジトとか分かるのか?ヤツ等はディスクを手に入れた以上、俺達と戦うか?…」 牧刑事「それは…」 香「ディスクは有るわ!」 轟刑部と牧刑事は伊井 香 を見た! 今まで縛られて座っていたはずの伊井 香 がディスクを手に持って立っている! つづく 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |