《MUMEI》

先生はロッカーを開けて、

ホウキやらモップやらを出して見せてくれた。

どれもピカピカの新品で、

ビックリした。

「全部の教室がそうなの?」

「ぁぁ、ほら──資金が余ってたからさ、せっかくだから提案したんだ」

「先生が提案したんだ‥」

「おう、なかなか気が利くだろ?」

「自分で言うかな‥」

「あはは‥確かに」

「ってか、先生焼けたね‥」

「あれ、気付いてなかったのか?」

「‥ぅ‥」

何で気付いてなかったんだろ‥?

夏休みの間──

あんなに結構会ってたのにな‥。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫