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《MUMEI》 先生とメロンパン「お、そうだ佐原──いい物持って来たんだった」 「ぇ？」 「──ほら」 「ぁ‥」 メロンパンじゃん‥。 「何で先生がメロンパンなんか‥？」 「一緒に食べようと思ってさ」 「あたしと‥？」 「いつもさ、半分こにしてたろ？」 「うん‥」 「──ほら」 先生は、 綺麗に半分に割ったメロンパンの片方を差し出してきた。 「で、これかけてな」 「これ‥って？」 「ちょっと待ってな」 先生はカバンから、 ある物を取り出した。 ──それは、 チョコシロのチューブだった。 前へ |次へ |
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