《MUMEI》 年下の彼女【詩郎side】□■□ 陽が落ちてきて、 教務室に戻ろうと思って階段を降りていた時だった。 「あ、カスガイ先生屋上に行ってたんですか?」 「!?」 三谷先生‥。 「はい、ちょっと夕焼けを‥」 「好きなんですね〜」 「はい、まぁ‥」 それとなく答えたけど‥ 内心、 俺はドキドキだ。 夏休み前、 佐原と遊園地に行った時‥ 三谷先生を見掛けた。 もしかしたら、 気付かれてたんじゃないか‥ それが心配で仕方ない。 「あ、そうそう──私7月の末に子どもと遊園地行ったんですけどね?」 「‥!!」 背筋が凍るような感覚がした。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |