《MUMEI》

「どうだっ、参ったか♪」

「‥な‥那加‥」





俺は那加の召使だけど‥

オモチャじゃないぞ‥?





「あ〜面白かった♪」

「‥そ‥それは何よりで‥」





ちょっとキツイ気もするけど‥

那加が楽しかったんなら良かった。





「はぁ、何か喉渇いちゃったな〜」

「ジュース買って来るか?」

「うん」

「何のがいい‥?」

「グレープ──」

「分かった」





病室を出て、

すぐに自販機に向かった。





──けど、

頼まれたジュースを買って、

戻ったら。





「これじゃないってば」





速攻で否定された。

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