《MUMEI》
助けてやろうか?
『はあっ…全く』

ラルムはその場に座り込んだ。


《お前…訳ありか?》


『あははっみっともないとこ見せちゃって』


《借金があるのか?》


『あーまぁね、母さんが病気の時の医者代を借りて…返す時は何倍にもなってた。』


《悪徳でないのか?
それは…》


『うん…でも契約書
あるから…』


《ふむ…で借金のカタに関係を迫られると言う訳だな》


『あ、まあ…』

なんかモモンガに身の上相談してるよ…僕。
なんか情けないな。


《私が助けてやろうか?》


『はい?』


ズイッ!
《この魔王が、お前〜ラルムを助けてやると言っておる!》


…あの〜もしもし?
そんなチッコイ身体で胸張って前足で胸叩いても……


ぷっ…でも可笑しくて可愛くて…嬉しくて…涙が出る…。


《お前には一宿一飯の恩があるからな〜》


義理難いモモンガなんだな〜お前。

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