《MUMEI》

「──────‥」





‥もう、

紙パックのジュースは懲り懲りだ。





「何よ、どんよりして」

「どんより、というか──げんなりというか‥」

「あたしが無理矢理ジュース飲ませたから?」

「ぃゃ、別に‥そういう訳じゃない‥けど‥」

「日向が陰っててどうするのよ」

「ぇ‥?」

「日向はあったかくてぽかぽかしてて、キラキラしてるものじゃないの?」

「‥そう、だけど──」

「──笑ってよ、謝るから」

「那加‥?」

「ごめんなさい」

「───────」

「笑ってよ、日向」

「‥‥‥‥‥‥‥」





いきなり、

笑えって言われても難しい‥。





「?」

「あたしが笑ってって言ってるのに何で笑ってくれないのよ」

「ぃゃ‥いきなり言われても‥」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫