《MUMEI》 ──10秒経過‥。 俺は、 那加の膨れっ面を前に、 ゲームをさせられている。 ゲームじゃないな‥ 何だろ‥ 賭け‥ みたいなもんかな‥。 それよりも‥ 那加が異常に燃えているのは何でだ‥? 「〜〜〜あと15秒〜っ」 「───────」 那加は笑わせるつもりなんだろうけど‥ 俺にとっては真逆で‥。 何か、 心臓が物凄くうるさい‥。 「──きゃッ!!」 「ぇ」 那加が、 いきなり飛び上がった。 「な‥何か、せっ‥背中にっ‥」 前へ |次へ |
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