《MUMEI》 「背中‥?」 俺は、 那加の後ろに回り込んだ。 「ちょっといいか‥?」 「なッ‥何するのよ!?」 「取ってやるから」 「見る気‥!?」 「ぇ、何を‥」 「とぼけないでよ‥っ」 那加は、 警戒している。 「‥だって‥」 「那加‥?」 「〜〜〜〜〜〜‥」 「自分で取れるのか?」 そう訊いたら、 那加は唸って── 「見ないでよ‥?」 それを条件に、 許可を出した。 「まだ背中の方にいるんだよな‥?」 「うん‥」 那加が頷いたのを確かめて、 そっとパジャマの上着に手を入れる。 すぐに、 ふわふわした感触が当たった。 「‥よし、ひまわり捕獲──」 前へ |次へ |
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