《MUMEI》

隣にいた駿介は
かなり
気まずそうな顔。

莉愛も聞こえていたのか、
歌声がちょっと
小さくなった。

他の奴らには
聞こえてなかったみたいで
かなりハイテンション。



…答えらんねえ…。



…あんなこと…



言えねぇだろ…。




「…な、七菜っ!!
優也さ、
かなりモテるけど
今、フリーなんだよ!!
かなり意外だろ!?」



何にも言わない
俺の代わりに
駿介がそう言ってくれた。



「うそぉお!?
かなり意外っ!!」



言えない。

萌と…

今、
どうなってるかなんて…。




その時、
不意に顔を上げた瞬間、
目の前の席にいた、
春哉と目が合った。


直ぐに
目を逸らされ、
ちょっと
疑問に思ったけど、
この時は
あまり気にしなかった。








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