《MUMEI》
仕掛け返した罠
警備会社からの報告によると、
鍵と、暗証番号を、正しく使って、オフィスの鍵を開けられてる…
 
役員の何人かと、美樹だけが知ってる…
 
まぁ、想定してた範囲だけどね
 
ここのオフィスには、何もないよ…
奴らの欲しいものは…
 
 
会社を役員達にまかせ
俺は、外へ
 
もうじき、正月休みに入る、慌てて、何かをするひつようはない
普通の不動産業だからな…この、会社は
 
 
案の定、美樹と連絡が取れない
 
GPS検索では、隠れ家に戻ってるようだが…
 
 
俺は、用事!!
を済ませてから、隠れ家に帰った

着いたのは、夕方の6時を過ぎていた
 
 
鍵はかかってない…
 
さて、何が出て来ることか?…
 
ガレージには、何もない
 
2階は、…荒らされた様子もない…
 
3階は……
 
雅治「凄いな…」

独り言が、思わず口からこぼれた…
 
リビングに、美樹が全裸で縛られ、転がって居た
 
雅治「大丈夫か?」
 
美樹「んー、んー、」
 
猿轡をされてる
 
美樹を解いた
 
雅治「で、説明してくれよ、どうなってんの?」
 
 
美樹の説明は、意味が良くわからない…
 
要するに、実家で拉致られ、俺のオフィス経由で
ここに、来て、輪姦された…
 
雅治「誰に?」
 
美樹「わからない…」
 
雅治「とりあえず、風呂入って来いよ…」
 
美樹がハンベソで風呂に… 
俺は2階の机から小型の周波数検知器を取り出した
 
盗聴器の検出をしてみた
 
案の定、2階に1つ
3階に1つ…
 
どこでも手に入るような、ちゃちな安物が見付かった 
ど素人だな…
 
俺は、あえて、盗聴器をそのままにした
 
美樹が風呂から出て来た
 
雅治「出掛けるぞ、仕度しろ!」
 
美樹「どこへ?」
 
雅治「目黒に行く…此処は危険だろ…」 
美樹「…う、ん…」
 
雅治「急げよ、奴らに証拠持ち逃げされたら終わりだ!…」
 
美樹を連れ、タクシーに飛び乗った
 
 
着いたのは、目黒ではない…
世田谷の用賀だ
 
美樹「?」
 
雅治「いいから来いよ…」 
マンションの一室に入り
俺は小型のECMの電源を切った
 
美樹「何?それ…」
 
雅治「携帯や、PHSが繋がらなくなる機械だよ…」
 
美樹「?」
 
雅治「この部屋は大丈夫だからな…」
 
美樹のプラダのカバンを取り上げ調べた…
 
雅治「やっぱりな…」

車やバイクに付ける、GPSが取り付けられていた…

こんなデカイもの付けたら直ぐバレるだろうに…
 
雅治「裸になれよ…服も全部調べる」
 
美樹を裸にした

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