《MUMEI》
半鬼
『オイラの右目は優鬼の右目なんだな?』


『済まぬ…耕作、そうせねば命が無かった』


『うん…』


『それと…な…
もう1つ謝らなけれ
ばならない…』


『??』


『耕作…お前は人で
無くなったのだ…』


『え…?優鬼、何を
言ってるんだ?』


『ワシの右目のせいで半鬼になったのじゃ』


『半…鬼?』

オイラは自分の身体を眺めた…特に変わった様子はない…が手足の爪が鋭く伸びた感じがする。


『まだ大した変化は見えぬが徐々に現れるやもしれぬ…』


『もう人に戻れぬのか?優鬼…』


優鬼は無言で頷いた。


『そっか…』


…どうせオイラはあの世に行くつもりだったんだ。

一度死んだと思えば〜鬼になるのも悪くないか…な?


それに…オイラは優鬼の事の方が心配だ。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫