《MUMEI》

「何だ‥?」

「‥‥‥三つ編み」

「三つ編み‥?」

「やって、あたしの髪」

「三つ編みでいい‥のか?」

「あたし自分じゃ出来ないんだもん」

「分かった──」





けど、

ヘアゴムがない。





「那加──ちょっと待っててくれるか?」

「ぇ‥どこ行くのよ」

「ヘアゴム買って来る」

「すぐ戻って来る‥?」

「ぁぁ、すぐに戻るから」





全速力で売店に行って、

黒のヘアゴムを買って戻った。






「三つ編み──だったよな?」

「うん」

「じゃあ‥こっち向いてくれるか?」

「‥ぇ、何でよ」

「その方がやりやすいから──」

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