《MUMEI》 先生と2人で、 教室を回る事になった。 みんなの視線が痛いような気がするけど‥ 何か、 そんなに気にならない。 ほんとは気にしなきゃなんだろうけど──‥。 「‥ぁ」 「どうした?」 「あっち──ケーキ売ってるみたい」 「お、ケーキかぁ──いいなぁ」 「行ってみよっ」 「あ‥おい佐原ーっ」 先生は、 オタオタしながらあたしの後を付いて来る。 何か── 可愛いかも。 「──わぁ、色々ある‥」 ケーキを売ってるのは、 3年のクラス。 チョコとか、 チーズとか、 サツマイモとか── 色んな種類のケーキを売ってる。 前へ |次へ |
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