《MUMEI》

「ぁぁ。いっそこのまま生徒で通そうかなぁ」

「いや、それはダメ」

「ははっ、冗談だって冗談」

「はぁ‥」

「──あれっ‥」

「?」

「悪い、ちょっとこっち‥」

「!?」

何か‥

遊園地の時と似てるような‥。

「ぁー危なかった‥」

「‥もしかして‥三谷先生?」

「ぁぁ‥。──でももう行ったみたいだな」

「‥どうする‥?」

「ん?」

「このまま隠れとくかどうか──」

「そうだなぁ‥どうしようか」

「うーん‥」

「──よしっ」

「!?」

「行くかっ」

「マジで?」

「おう、マジで」

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