《MUMEI》 いくら命令とはいえ‥ 流石にそれは‥。 「ひなたぁ、何で固まってるのよ」 「‥那加‥、俺‥」 「何よ〜っ、いっつもあたしがドキドキさせられてるのに‥」 「ぇ」 「あたしばっかりドキドキさせないでよね」 「ぅ‥」 意地でもキスしろと‥。 ホッペに≠ニ言ってくれたから‥ まだましなのかも知れないけど‥。 「‥‥‥那加」 「何?」 「──目、瞑ってくれるか」 「何で?」 「───────」 「しょうがないわね──‥」 那加は、 不満げに言いながらも目を瞑ってくれた。 前へ |次へ |
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