《MUMEI》

「ごめんごめん。
もう大丈夫だから始めよ。」


「や…
それがな…」


「なに?」


「なんか…
さっき恭介の姉ちゃんがきてさ、」


(春奈さん?)


「うん。」


「この試合で最後だから、
30分ハーフの60分ゲームにしないかって。」


「60分ゲーム?」


「うん。


で、


俺たち的には構わないんだけど、


恭介が…」


「反対なの?」


「うん。」


「なんだよ恭介〜!!


反抗期か?


いいじゃん!!


やろうよ。」


「…そう言うけどな、


あいつら絶対俺たちのことよく思ってないって。


わざわざ秀皇と俺たちの試合は最後の組み合わせにするし、


時間だって押してんのに今さら60分ゲームにするとかマジない。


姉ちゃんの嫌がらせとしか思えね〜もん。」


「いいじゃん!!
やろ!!」


「いや聞けよ…
人の話…」


「どうせならちゃんとした試合形式の試合でやりたいじゃん。」


「…そうだな。
俺もそう思う。」


「ヤマトも賛成なのかよ…」


「あいつらって、


プロ注


(プロが注目するくらい上手いということ。)


なんだろ?


丁度いいじゃん。


あいつら倒せばプロ入りに近づく。」


「お前らさぁ…」


「恭介が止めて僕たちが決める!!


それ以外に必要なものは?」


「ないけど…」


「よし!!
決まり!!」


「や、
全然意味が…」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫