《MUMEI》

雅治「…変だな…」

美樹「どうしたの?」

雅治「真樹は、どうやって帰って来たんだ?」

美樹「?」

雅治「俺たちは、美樹の持ってる鍵を使って入った…」
「真樹…鍵、持ってなかったよな…」
 
美樹「開けてどっかに投げちゃったとか…」

雅治「…玄関に、靴、出てたか?」

美樹「…」

雅治「誰かに、運び込まれたんだ!」

美樹「!」

雅治「…とにかく、こいつが起きないと、話にならないな…」

美樹「……」

雅治「真樹を裸にしておけ」

美樹「えっ?」

雅治「逃げれないし、…人は、裸にされると、弱気になるからな…」

美樹「…はい」

美樹が真樹を裸にしていく…

美樹「何、これぇ!」

雅治「どうした?!」

美樹「真樹の下着、酒臭くってぇ…」

雅治「…脱がせてみろ…」
美樹が真樹の下着を脱がせると、パンツが酒でびしょびしょだし…
下着が汚れていた

美樹「汚いなぁ、なによ、こいつ…」

雅治「寝かせとけ、そのうち起きるだろ…」
 
 
昼過ぎに、真樹の意識が回復したようだが、
酔っ払っていて、訳わからなかった
 
俺と、美樹が居る事は理解してるようだけど…
 
程なく、自分が裸の事、
知らない部屋に居る事、
理解しだした
 
美樹に何も話すなと言い付け、真樹を放置した
 
真樹は身体に毛布を巻き付け、俺たちの居るリビングに来たのは、夕方だった

真樹「どうなってるの?
何で裸にされてるの?
何で、お姉ちゃんが居るのよ!」
 
雅治「質問だらけだな…」 
美樹「真樹、あんたに聞きたい事があるのよ」
 
真樹「聞いてるのは私よ!」
頭が痛いのか、頭を押さえながら、怒鳴る真樹
 
雅治「俺たちの質問に答えるのが先だ!」
 
真樹の毛布をはぎ取り、
真樹を床に突き飛ばした

身体を小さくして、手で、隠すような格好をした
 
 
予め、質問の内容を箇条書きにした紙を作り、
美樹に質問させた
 
美樹「私が、拉致された後、真樹、あんた何してたの?」
 
真樹「……」
 
美樹「…じゃあ、質問を変えるわ…」
「私が拉致されたの…あんたもグルなんでしょ」
 
真樹「……」
 
美樹「なんとか言いなさいよ!!」
 
真樹「…ふん、話す事なんか何もないわ!」
 
姉の美樹を睨み付けた真樹だった

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