《MUMEI》

「─────‥?」

「起きたっ!?」

「‥佐原‥?」

「ぁ〜‥良かった‥」

「ぇ‥何で涙目‥」

「熱も下がったみたいだね──」

「‥熱?」

「うん、いきなりあたしに寄り掛かってきたかと思ったら──」

「ぁー‥何かあやふやだけど何となく覚えてる‥ような気がする」

「ぅあっ、ちょっと‥起きて大丈夫な訳‥?」

「おう、もう大丈夫みたいだしな」

「──あんまり無茶しちゃ駄目ですよ〜?」

「!? 三谷先生‥」
「佐原さん、物凄く心配してたんですから──」「‥すいません‥」「ふふっ──私じゃなくて、佐原さんに謝って下さい」

「は、はい‥」

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