《MUMEI》
サディスト?
「痛いって。どいてよ!」顔をしかめる竜崎を見て興奮してきた。俺ってサディストなんだ?
「フッ…どかねぇ。」
嫌な含み笑いで竜崎を睨みつけた。
「お前見てっとさ、すっげぇヤリたくなんだよね。」「な、何訳わかんない事言ってんの…?」
必死に笑顔を作ろうとしているが、目は怯えている。本当にチワワか子猫みたいだ。
「あ〜マジその表情たまんねぇ…もう我慢できね…」「え?ちょっ…沢村く…ンンッ!」
有無を言わさず竜崎の口を塞いだ。
「やっぱ思った通り柔らかいな、唇。」
「何…すんのさ。冗談キツ過ぎ……。」
俺は竜崎の言葉を無視して自分の性欲にのめり込んでいった。
「次は舌いれるぜ?」
「!!ま、待っ!んぅ…」
チュ‥クチュ…ピチャ……フッ‥ンン!
「プハッ!!ハァハァ……」
「フゥ…どう?気持ち良かった?」
大きな目を更に丸くして呆然とする竜崎にサラリと聞く。
「…………」
「そんな怯えんなよ。余計メチャクチャにしたくなるじゃん。」
小さく震える竜崎にはもう抵抗するような力がなさそうだった。俺は羽織っていたジャケットの袖で竜崎の両手首を縛り、自分の両手を自由にした。
「これで何でもシテあげれる…」
竜崎の猫毛な髪を撫でながら、服の上から身体を触り始めた。
「ヤ‥ダ…ヤメ…テ…」
唾液で濡れて、余計に色っぽく見える唇から発っせられるか細い声にゾクゾクする。
「クスッ。辞めない。」
悪意を込めた優しい声で耳元に囁いた。

俺の性欲は完全に爆発した。

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